いつもご愛読ありがとうございます。今年最後のTonTonです。

このTonTonを作成していた11月某日、新型コロナウイルス感染者の数が過去最高に…というニュースが飛び込んできました。昨年の今頃はまさか日本が、世界がこんな状況になっているなんて誰が想像できていたでしょうか。今年1年を振り変えれば、まさにコロナで始まりコロナ真っただ中の混乱で終わりを迎えそうです。

皆さん、いろんな面で不自由を感じることがたくさんあったかと思います。今までにない仕事への向き合い方や、会いたい人に自由に会えないもどかしさなど、公私ともにそれはたくさん。TonTon編集室も夏前には「不要不急」という言葉に直面しました。私たちの仕事は謙遜でもなんでもなく、本当に「不要不急なもの」ですから、誌面を作成するために取材に出て人と会うことが許されることなのか、と悩みました。それでもこうやってTonTonを作ってこられたのも、毎月皆さんから届く温かな言葉のおかげでした。命を繋ぐために必要な誌面ではありませんが、ちょっと殺伐としてしまった日常の中で、皆さんの心の息抜き、少しの潤いにはなっているのかな、という思いが編集室を支えていました。人との距離が何かと隔たれてしまった2020年でしたが、ふとした瞬間、ふとしたところで心の交流を感じ、そのありがたみを味わうことも多かったように思います。

最後になりましたがひとつご報告を。来年1月より私小森が長期休暇をいただく関係で、2月号より当面の間、誌面が8ページから4ページに変更になります。毎号楽しみに隅々まで読んでいただいている読者様、申し訳ございません。秋頃には戻る予定ですので、また必ず8ページのTonTonを復活させますね。

いつもと違った師走を迎え、いつもにもまして落ち着かない毎日を送られているかと思いますが、皆さまどうぞ少しでも心穏やかな時間を過ごせますように。

TonTon編集長 小森裕子